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ペトリのひとりごと〜フィンランド人から見た日本 vol.3

「いじめは一人の問題ではない」


 日本の学校内のいじめは、世界で特別なものではない。フィンランドで私の 通っていた中学校でも、体の弱い男の子がよくいじめられた。何回か私もクラス メートと一緒にそれに反発してみたのだが、いじめがなかなか止まらなかった。 結局、中学校を卒業するまで、我慢しなければならなかった。

 しかし、フィンランドのいじめは、悪質で許されない行為であっても、日本 のと違って自殺まで及んだケースはほとんどない。なぜ日本の場合だけが、あん なに悲惨な結果になるのだろう。  

 一つの理由は、生活すべてが学校のことに集中するからだ。朝から学校に行 って、授業が終わっても部活があったり、宿題があったり、塾があったりして、 学校生活から抜けられない。そこでいじめが登場すると、子供の全世界が崩れる 。

 フィンランドの場合、学校が午後終わったら、宿題以外の時間は学校とは関 係ない。学校の友達と合う場合ももちろんあるが、そのほかに近所の友人とか兄 弟と遊んでいる場合が多い。例えば、部活の変わりに、各地域ではいろいろなス ポーツクラブがあって、ほとんどの場合、その仲間が学校のと違う。

 こうして、学校でいじめられても、それはつらい経験であるが、その人の青 春すべてではないから何とか耐えられる。そして、兄弟も他の友達も、よく支え てくれる。

   (この文章は、「朝日中学生ウィークリー」に掲載されたものです。)


「ペトリのひとりごと」バックナンバー:
   VOL.1 「四季か六季か」
   VOL.2 「ちょっと挨拶」

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